高頻度取引が行われるメリットとは

時計の秒針、一秒と一秒のあの時間に1000回も2000回もの投資取引が行われていると想像してみて下さい。もう人間が行う範疇の話ではないですよね。これを可能にしているのが高性能なコンピューターによる高頻度取引(HFT=HIGH FREQENCY TREADING)です。高頻度取引では、あらかじめプログラムとして組み込まれたアルゴリズムを利用しており、1秒に満たない1000分の一秒単位で取引を繰り返します。圧倒的な自動処理スピードですから市場を独占状態にしてしまうことも可能なわけです。


ミリ秒速で利益を得る!とにかく速い

1000分の1秒単位での取引を繰り返すことができるので、超短時間の間に膨大な取引量を重ねることができます。1円、0.1円といった端数でもミリ秒単位で利益を出すことができます。人間には到底達成できない速さでの利益を積み上げていく、しかも自動的にというところが高頻度取引ならではのメリットでしょう。


人間の出る幕なし?人件費削減

アルゴリズム化されているわけですから高頻度取引において人間の出る幕はなしと言っても間違いありません。全て自動化されているのでそこに人間の感情などは一切入ることもなく、淡々と加速的な取引が繰り返されていきます。通常なら人間が行うべき処理を全てコンピューターがすることになるので、人件費のようなコスト削減にもなります。


マーケットインパクトを気にしなくてすむ

投資家で大口の注文を繰り返す人は「マーケットインパクト」のリスクを常に気にしているはずです。これは自分も含め、他にも同じような投資手法をしている人がいて大量の注文が入った時に、その投資対象の価値が急に上昇もしくは下降して不利に働くような現象を言います。しかし最小限の利益を積み重ねるための大量注文、それがミリ秒単位となればマーケットインパクトのリスクも低くなります。


早い者勝ちな金融世界での新しい技術

今も昔も金融の世界では、とにかく早く情報を仕入れ分析し適切なオーダーをする者が勝者です。Xさんが100円で欲しいと思った菓子パンをYさんが知り、先回りしてお店で最後の一個を買う、それを101円でXさんに売ることでYさんに利益が入る。これをズルイと考えるか新しいビジネス戦法と考えるかは人それぞれです。しかし現実ではこのような戦法で、高頻度取引という新しい技術が金融市場に浸透しつつあります。高頻度取引に関して否定的だとしても、結果は100%に近い勝率と利益をもたらしてくれるという利点は変えがたい事実です。