高頻度取引ってなんだ?

19世紀…それまで人の手で行われていた様々な作業が機械にとって代わられるようになりました、世に言う「産業革命」です。

20世紀の第2次産業革命では電力が、続く第3次産業革命ではコンピュータが登場し、機械に指示を与えれば…あらゆるモノ・コトが素早く大量に生産・処理される時代に! 
そして今、時代は第4次産業革命に突入していると言われています。

この第4次産業革命で起きている変化とは…「機械が人を必要としなくなったこと」!

これまで機械は“人間の指示に従って・指示通りに”動く存在でした。
ところが近年、ネットや人工知能の進化に伴いコンピュータが人から自立。
コンピュータが人間の指示を待つことなく、自ら判断・対処・動く…つまり人間のチカラを必要としない、そんな時代に突入してきているのです。

…こうした時代の波はFXや株取引といった“投資の現場”にも!

そう、今や投資の世界でもコンピュータの存在感が急速に拡大。
人のチカラを介さず、コンピュータが取引を行う時代になってきました。

その代表例が、今回ここで取り上げていきたい「高頻度取引」です。

高速取引やHFT(ハイフリークエンシー・トレード)とも呼ばれるこの「高頻度取引」は、コンピュータによって実施される“超スピード”の自動取引手法のこと。コンピュータならではの高い処理能力と高性能通信システムを活用し、コンピュータが自動的に戦略的取引を実施する仕組であり、2010年には東証が取引システム「アローヘッド」を導入するなど、日本でもその影響力は無視できないものとなっています。

高頻度取引の特徴は、何といっても取引スピードの速さ!
予め組み込まれたストラテジー(アルゴリズム)をもとに、コンピュータが為替市場や株式市場の動きに応じた売買を“人の手を介さず”自動で行っていくわけですが、これがもう…驚異的なスピードなんですね。

その判断速度は、なんとミリ秒(1/1000秒)単位以下の世界!
高頻度取引では、1秒あれば1000を超える注文・キャンセルを出すことが可能なわけです。
さらにそのスピードは益々加速、最速のシステムにはマイクロ秒(1/100万秒)単位で取引可能なものまであるとのこと。もはや、すごすぎて理解が追い付かない次元ですね…。

なお、ポジションの保有時間が極端に短い高頻度取引では、大きな相場変動を狙う代わりに、目にもとまらぬ速さの売買を1日に“大量に”こなし、小さな利ザヤを積み重ねて膨大な利益を狙うのが基本。この“人間が太刀打ちできないスピードで大量の取引を処理し、大量資金を猛烈な速さで回転させていく手法”に対しては、昨今、これぞ近年の極端な相場乱高下の元凶だ…などと危険視する声も高まりつつあります。 

とにかく今の世の中は、あたりを見まわせばコンピュータだらけ。
それは投資の世界にも拡大しており、…これからの投資家は、相場を動かす政治や景気、他の投資家たちの動きに加え、新たにコンピュータの存在にも気を配りつつ取引を進めていかなくてはならない…、何とも凄い世界になってきたものです。